スピーカーのセットアップについて(つづき)
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セッティングの前に……ソースごとに異なる最適なサラウンド再生
現在、マルチチャンネル信号、すなわち2チャンネル以上のチャンネルを持つ信号(フォーマット)に
はさまざまな種類があります。
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マルチチャンネル信号の種類
ドルビーデジタル、ドルビープロロジック、DTS-ES、ハイビジョン3-1信号、DVD-Audio、SACD
(スーパーオーディオCD)、MPEGマルチチャンネルオーディオなど
しかし、ここでいう『ソース』というのはこれら信号の種類(フォーマット)では無く、そこに記録さ
れている信号の中味(ジャンル)のことで、これらは大別すると下の2つに分けられます。
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ソースの種類
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映画の音声:映画館にて上映されることを前提にしてつくられた信号です。ドルビーデジタルや
DTSといったフォーマットによらず、多数のサラウンドスピーカーを使用する映画館
の環境に合わせた録音がおこなわれているのが一般的です。
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その他の音声:3∼5本程度のスピーカーを用いて360°の音場を再現することを目的につくられた
信号です。
映画館の音場
マルチサラウンドスピーカー
(6.1chシステムの場合)
リスニングルームでの
映画再生
各チャンネルのスピーカーが円を描くようにリスナーを囲み、
360°均一な音場をつくることがポイントで、理想的には、サ
ラウンドスピーカーもフロントと同様に『点』音源として機能
させる必要があります。
これら2種類のソースにはそれぞれ以上のような特徴があり、理想的な再生のためのスピーカーのセッ
ティング、特にサラウンドスピーカーのセッティングには、互いに異なる部分があります。
本機のサラウンドスピーカー切り替え機能により、組み合わせるサラウンドスピーカーや周囲の環境に合わ
せてさまざまなアレンジが可能となり、すべてのソースに対して理想的なサラウンド再生が実現できます。
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