Denon AVC-3890 User Manual Page 110

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サラウンドについて(つづき)
(4)DTS-96/24について
現在音楽などのスタジオ録音に関して、ハイサンプリング・ハイビット化、並びにマルチチャンネル化が進
んでおり、96kHz/24bit 5.1chなどの高品質な信号ソースが増加しています。
例えば、DVD-Videoにおける高音質録音ソースとしては、96kHz/24bitのステレオPCM音声トラックをもつ
ものがあります。
しかしそれらは音声トラックのデータレートが非常に高いため2chの収録が限界で、さらに映像の品質を制
限せざると得なく静止が像のみの収録が一般的です。
また、DVD-Audioでは96kHz/24bitの5.1chサラウンドを実現可能としていますが、この品質での再生には
DVD-Audioプレーヤーが必要です。
DTS 96/24はこのような状況の中に登場した、デジタル・シアターシステムズ社の開発した新しいマルチチャ
ンネルデジタル信号フォーマットです。
従来のサラウンドフォーマットではサンプリング周波数が48kHzまたは44.1kHzであったため再生信号周波
数の上限は20kHz程度で留まっていたのに対して、DTS 96/24ではサンプリング周波数を96kHzまたは
88.2kHzに引き上げることにより、40kHzを超える広い周波数帯域を実現しています。
また、24bitの分解能を持ち、96kHz/24bitのPCMと同等の周波数帯域、ダイナミックレンジを実現してい
ます。
DTS 96/24は、従来のDTSサラウンドと同様に最大5.1chまで対応しており、DTS 96/24を用いて録音さ
れたソースはDVD-VideoやCDといった通常のメディアにおいてハイサンプリングマルチチャンネル音声の
再生を可能とします。
従って、DTS 96/24は従来のDVD-Videoプレーヤー(
1)を使用して、DVD-Audioと同等の96kHz/24bit
マルチチャンネルサラウンドを、DVD-Videoの映像とともに楽しむことができます。またDTS 96/24対応
CDメディアの場合、一般的なCD/LDプレーヤー(
1)を使用して88.2kHz/24bitマルチチャンネルサラウ
ンドを楽しむことができます。
このように、高音質なマルチチャンネル信号を確保しているにも関わらず、収録時間は従来のDTSサラウン
ドソースと変わりません。
さらに、DTS 96/24は従来のDTSサラウンドフォーマットと完全な互換性を持っています。DTS 96/24の
信号ソースは、従来のDTSまたはDTS-ESサラウンドデコーダーにおいても、48kHzまたは44.1kHzの周波
数帯域での再生が可能です(
2)
1 DTSデジタル出力に対応したDVDプレーヤー(CD/LDプレーヤーの場合、従来のDTS-CD/LDメディア
に対応したデジタル出力を持つプレーヤー)と、DTS 96/24にて収録されたメディアが必要です。
2 分解能は、そのデコーダーによって24bitまたは20bitとなります。
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